VG株､予想外の急落
決算後､予想に反して急落
3/1朝にVG社の22CY決算が公表｡
先日のブログ記事では､｢事業基盤の根幹をゆるがすBad Newsさえなければ､それだけでよい決算!｣と能天気なことを言いましたが､やはり､市場はそんな楽観的には見ていないようです｡
翌日の市場で､VG株は前日比▼17%の急落｡その後2日かけて元の株価付近までは戻しましたが､正直､あの決算内容を踏まると､翌日に急落するとは全く想定していませんでした^^;
｢いつ利益を出せるのか｣が分からないことが原因か？
最新の決算内容はこちらのリンクから｡
財務体質には大きな変化なし(少なくともすぐに倒産するような事態にはない)｡更には､2Q中としている商業化のスケジュールにも変更なく､むしろ評価されるものと予測していました｡
では何故株価は下がったのか？恐らくこの2点が理由ではと私は考えます｡
①商業化の具体的なスケジュールが示されなかったこと
②2Q中の商業化は危うい(今後スケジュールが後ろ倒される可能性が高い)と思われること
①商業化の具体的なスケジュールが示されなかったこと
商業化の目途とされる2Q(4-6月)が迫る中､今回の決算では｢いつ商業化がスタートするのか｣｢それにむけて何が､どのようなスケジュールで実施されるのか｣について､何も情報が公表されていません｡
VG社は幾度も商業化を後ろ倒しにしてきた前科があります｡なお､これまで敢えてブログ記事では言及しませんでしたが､リチャード・ブランソン等は｢株主への背反行為｣で訴えられている状況です｡
端的に言えば､｢VG社はあまり信用できない会社｣｡商業化というVG社にとって大きな転換点･ビッグイベントを間近に控えているのに､その具体的なスケジュールが何も公表されないのであっては､市場が逃げるのも無理はありません｡
②2Q中の商業化は危うい(今後スケジュールが後ろ倒される可能性が高い)と思われること
逆に､今回の決算説明会で明らかになった不安材料があります｡それは､商業化までにはまだまだ幾つもの乗り越えるべき壁があること｡具体的には､
･母船(EVE)とシャトル(Unity)はそれぞれ地上試験･テストフライトを行うこと
･上記をクリアすれば､母船&シャトル一体での地上試験･テストフライトを行うこと
･上記をクリアすれば､VG社試験員を乗せたテストフライトを行うこと
･上記をクリアすれば､最初の顧客であるイタリア空軍を乗せたテストフライトを行うこと
･上記をクリアすれば､漸く一般の搭乗者を乗せたフライト(＝商業化)を行うこと
最終ステップである商業化までに､これだけの壁を乗り越えなければいけません｡
私は先日のブログ記事で｢単純に考えて2Q中の商業化に対しては時期が遅すぎる｣と言いました｡残念なことにその見立てが正しい可能性が高いです･･
今回の決算では商業化スケジュールは維持されましたが､次回の決算(5月中旬)までに後ろ倒しが公表される可能性が高いと見ています｡恐らく市場もそのように見たのではないでしょうか｡
因みにこちらの米国Youtuberの動画が参考になりますのでご紹介までに(このYotuberは最近VG社関連の動画を上げ始めました)｡
やることは変わらない｡チャンスを伺いつつ待つのみ｡
期待していた爆上げはまだまだ先になりそうです｡私は今年夏頃には世界全体で金融市場の急落が起きると考えています｡その前にドルキャッシュを確保したいところですが､VG株の爆上げがそれまでに間に合うか｡正直､不安が増しています｡
但し､繰り返す通りVG社投資は長期投資｡短期の動きに惑わされてはいけません｡
やることは以前の2/26のブログ記事の通り↓↓↓
株価下落は追加投資のチャンス｡市場の動きとは逆の行動でチャンスを狙います｡
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